日本全国各地には、その土地柄ならではの特徴的な「ご当地焼きそば」があるのをご存知ですか?
「焼きそば」というと思い浮かぶのは一般的でオーソドックスなもので、誰もが同じものを思い描くのだと思っていました。
それは蒸したあとに茹であげたちぢれた中華麺を、豚肉やキャベツなどの野菜類と一緒に炒めてソースをからめたもの……というのが私の中にある「焼きそばの常識」だからです。
しかし全国各地では「焼きそば」とはこういうもの……という当たり前の「常識」には違いがあったのです。
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各地域から出品される「B-1グランプリ」で美味しくて有名になっている「焼きそば」は、私が思い描いている「焼きそば」とは根本的に麺の質から違うものでした。
しかもチャンピオンになるくらいの「焼きそば」ですから美味しさも驚きの抜群さです!
その「ご当地焼きそば」トップ3をご紹介したいと思います。
静岡県 富士宮やきそば
B-1グランプリで2回もゴールドグランプリに輝いています。
特徴は、一般的な柔らかい麺ではなく、コシがものすご〜く強いのが印象的
富士宮やきそばの麺は、一般的な蒸し麺と違い、蒸したあと茹でずに急速に冷やし、油で表面をコーティングしているので歯ごたえとコシの強さに大きな差が生まれてくるようです。
そのモチモチで弾力のある食感に、肉カスとイワシのだし粉、それに野菜をじっくり煮込んだソースを麺にからめていることによって、独特な旨味とコクを醸し出しているのかもしれません。
これまでの焼きそばの旨味にまろやかなコクが加わったような味わいです。
ホットプレートをアツアツにして、熱い鉄板で焼きながら食べるといっそう美味しく感じられます。
B1グランプリや、現地静岡県まで足を運ばなくても、現地の本場の味を自宅で味わえるものもあります。肉カス・だし粉・ソース・麺などがすべてセットになっていますので、簡単に現地の味を再現できます。
秋田県 横手やきそば
B-1グランプリでゴールドグランプリに輝いたこともありますし、モンドセレクションで5年連続して金賞を受賞するなど、数々の快挙を成し遂げている誰もが美味しい!……と、目を丸くさせる焼きそばです。
一般的な焼きそばは蒸し麺ですが、横手やきそばは「茹でた麺」であることが特徴的です。
茹で麺であるので麺に水分が感じられ、太くて真っ直ぐな角麺で縮れていません。
味の決め手はお皿に残るほどタップリかけた甘めのソースに、半熟の目玉焼きと福神漬けがトッピングに飾られ、とろ〜りトロける黄身と福神漬けをからめて食べるという斬新さ!
食べるというよりラーメンのように「ススル」ような感覚で食べるのも特徴的で新感覚さを味わえます。
具材はキャベツと豚挽肉もしくはホルモンを使うのが横手流だそうです。
この新感覚で斬新な、美味しい「横手やきそば」を一度味わってみる価値はあると思いますよ!
福島県 なみえ焼きそば
本来B-1グランプリの日本三大焼きそばというと、上の「静岡県 富士宮やきそば」「秋田県 横手やきそば」そしてもうひとつが「群馬県 上州太田焼そば」という太麺の焼きそばが有名ですが、極太麺としてここ最近ゴールドグランプリに輝いて注目を集めている「福島県 なみえ焼そば」を紹介したいと思います。
「福島県 なみえ焼きそば」は、「超」が付くほどの「極太麺」で、この焼きそばに使用する具材はなんと「もやし」と「豚バラのスライス」だけです。
……ということは麺とソースの味だけで美味しさを魅了し、ゴールドグランプリに輝いたということです。
それだけ麺とソースに旨味があるということでしょう。
極太な麺なので、一見うどんに見えますが、れっきとした中華麺です。
モッチモチでコシのある極太な中華麺に、濃厚なソースがからんだ新感覚の焼きそばです。
いつもの「焼きそば」とはひと味もふた味も違う美味しいものばかりです。
これらを味わうことなく人生を過ごしてしまうのは非常にもったいないです。
人生一度きり! 是非とも一度はこれらの美味しい「焼きそば」を堪能してみる価値があると思います。