気温が高くなってくると、思い出したように食べたくなるのが「あんみつ」
日本古来からのスイーツですね! 日本の気候によくあった和菓子なのでしょう!
「あんみつ」とは、ゆでた赤えんどう豆や寒天、求肥、白玉だんごなどに蜜をかけた「みつまめ」に餡子(あんこ)をトッピングしたものがおおもとの形ですが、昨今では、いろいろとアレンジされた、さまざまなアイテムが主流になっています。
その「みつまめ」といえども、大昔、江戸時代から「ほっ」とできる和菓子として地域の方々に親しまれ、現在まで代々受け継がれてきた老舗があります。
日本全国に有名な甘味処はありますが、
東では、東京上野の「みはし」のあんみつが有名な甘味処のひとつですが、
西で有名な甘味処のひとつは、京都宇治の「伊藤久右衛門」の抹茶あんみつです。
「伊藤久右衛門」とは、宇治抹茶の老舗で、「あんみつ」をはじめ、さまざまなスイーツで有名な茶房です。
この「伊藤久右衛門」の「あんみつ」がTVや雑誌などさまざまなメディアに取り上げられ、圧倒的な人気で製造が追いつかず、入手するのが困難な時期もあったほどです。
スーパーマーケットで販売しているような、お値段が安い「あんみつ」ではないのに、なぜそこまで人気があるのでしょうか……?
スーパーマーケットで販売されている ”安い” 「あんみつ」は、常温保存ができたり、日持ちさせるために、いろいろな添加物がはいっています。
それにただの「あんみつ」の安い素材の具材がセットされているだけです。
「伊藤久右衛門」の「抹茶あんみつ」はそれぞれの具材が、素材を重視し、香りと味を追求しているからだと思います。
ですから、冷蔵流通ですし、日持ちもしません。賞味期間が、発送日を含めて3日間しかありません。
それだけ、作りたてから風味や香りを重視していることがわかります。
この有名な「抹茶あんみつ」の中身は、
まずは、お家芸でもあります、抹茶をふんだんに使った「抹茶ゼリー」です。
この「抹茶ゼリー」は、ほろ苦く抹茶の香りが強いのですが、さわやかな後味が残り濃厚なのどごしが感じられるところが、そこら辺のゼリーとは全く違う、高級感のある味わいで、人気が高くなっているのでしょう。
”安い”あんみつの「寒天」は、ただ「グチャ」と潰れるだけで味も何もない、ただの透明な正方形のゼリー状のものでしかありませんが、「伊藤久右衛門」の「寒天」は、しっとりとしていながら程よい歯ごたえが、コシのある旨みに感じられます。
あとは、モッチモチの「白玉」と、大粒で風味や香りが優れている高級小豆の品種「丹波大納言」を使用して丹念に炊きあげられた餡子(あんこ)でできています。
これには「あんみつ」の定番ともいわれる「赤えんどう豆」は入っていません。
そして、最後の決め手が、「抹茶のみつ」です。
これが美味しさの秘訣なのでしょう!
甘くもなく、濃厚な抹茶の香りが、それぞれの具材の味を引き立ててからみ合い、それぞれの食感と味を楽しめるのです。
さらに、「バニラアイス」や「抹茶アイス」をトッピングすれば、もっと美味しさが増します。
お値段はそれなりにしますが、食べてみるとその価値観が良くわかり、高い買い物だとは思いません。
ほろ苦く甘~い、「抹茶あんみつ」で、暑い時期の「くつろぎのひととき」を楽しまれてはいかがでしょうか?
お中元・贈り物ギフトにも最適です!