レストランなどでビーフシチューをオーダーするといつも牛肉が少ししか入ってなくて「もっと牛肉が食べたいのに〜」と思っていませんか?
それならば……家で牛肉たっぷり入った美味しいビーフシチューを作ればいいんですね!
美味しいビーフシチューを作るにはどうしたら良いのでしょう?
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それはシチューに最適な牛肉の部位を知って購入することと、焼く煮るの火加減と時間……それだけです。
ビーフシチュー用に最適な牛肉の品質グレードは何でしょう?
それはもちろん黒毛和牛が一番美味しいですが、輸入牛だからといって美味しくないわけではありません。
ビーフシチュー用のお肉は牛肉の品質グレードよりも、どちらかというと使用する部位が肝心なところがあります。
美味しいビーフシチューを作りたいから最高級の牛肉を買ってくればいいのでは?……と思っているならそれはちょっと違います。
最高級A5黒毛和牛のサーロインステーキやヒレステーキにする部位を使えば美味しいに決まってる…ではないのです。
ですからそんなにお金をかけなくても、美味しいビーフシチューをたっぷりと作ることができます。
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ビーフシチュー用に最適な部位は?
牛肉の最高に価値のある部位はサーロイン(ロース)やヒレです。
サーロインやヒレは焼くと最高に美味しく仕上がる部位ですが、シチューのように煮込む料理に使っても美味しさを発揮してくれません
ではモモ肉は……?
モモ肉は煮込むとお肉がパサパサになってしまい、美味しさが損なわれてしまう肉質です。
ではバラ肉は……?
バラ肉は友バラ肉といってアバラ骨にあたる部分と、前足の肩の部分の肩バラがあります。
これはどちらもビーフシチューに適している部位となります。
豚肉の角煮を作るときはこの友バラを使うのが主流で煮込みには最適な部位です。
牛肉の場合、脂の旨味が好きな方は友バラ肉でいいと思いますが、どちらかというと友バラ肉はカルビ焼きにした方が美味しいですね!
ビーフシチューの煮込み用には、肩バラ肉の方が適していると思います。
牛肉の肩バラ肉はステーキや焼肉にするとあまり柔らかくは感じられない部位ですが、脂っぽくなく、煮込むとトロっトロになってソースの味とお肉の旨味が絶妙に絡み合い脂の旨味ではなく肉質の美味しさが引き立つ部位となります。
それよりももっとおすすめしたいのが、「スネ肉」です。
スネ肉は運動量の多い部位となりますので、お肉とお肉の間にいくつものスジが入り込んでいます。
スジは硬い肉質ですのでちょっとやそっと煮込んだり焼いたりしても柔らかくはなりません。
ですから「スネ肉」は焼肉やステーキではとてもじゃないですが食べられたものではありません。
しかし「スネ肉」は弱火でじっくりと2〜3時間じっくり煮込むとスジもゼラチン質に変わり、牛肉の旨味と絶妙なバランスでトロっトロになり、ビーフシチューとしては最高に美味しくなります。
居酒屋さんなどで食べる「牛スジの煮込み」は美味しいですよね!……それがお肉の間にはさまってジュワッ〜とお口の中でつぶれていくのが「スジ肉」の醍醐味になります。
「牛肉のスネ肉」の肉質は、時間をかけて煮込むとソースの味がお肉にじっくりと染み込みお肉の旨味が増していく特性があります。
だから「牛スネ肉」はビーフシチュー用として大人気なのでしょう。
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ビーフシチューを美味しく作るコツ
ビーフシチューの牛肉を煮込む前に弱火で焼きあげ、牛肉の旨味を閉じ込めます。このとき肝心なことは強火で一気に焼かない……ということです。あくまでも弱火です。
鍋は寸胴鍋が最適ですが、家庭用の深めの鍋であれば大丈夫です。
煮込む時間は最低でも2〜3時間は弱火の低温でじっくり煮込まなければなりません。
煮込み時間を短縮したい場合には「圧力鍋」があると最短でいち早く、美味しいビーフシチューが仕上がります。
牛肉のスジ肉もじっくり煮込むことで柔らかいゼラチン質に変化して美味しくなるのです。
もっと美味しさを追求したい場合は、ビーフシチュー用にカットした牛肉とすりおろした玉ねぎを一緒に赤ワインに漬け込んでおくとより一層美味しく仕上がります。
最高に美味しいビーフシチュー作りに挑戦するなら、お肉の間にスジ肉が入った「牛スネ肉」がおすすめです。
スーパーマーケットで「牛スネ肉」を常時販売しているお店は少ないかもしれません。あったとしてもお高いかもしれませんので、購入をお考えなら価格が安いのに品質が良い国産和牛すね 約1kg がおすすめです。