「フグ」は高級魚として有名ですが、その反面「フグの毒にあたると死ぬ」……ということも聞いたことがあると思います。
そう!確かに「フグ」は毒を持っています。
「美しい花には棘がある」……と「美しい女性には用心しましょう」というようなことわざがありますが、食べ物にも同じように
「美味しいものには毒がある」…ということがあるんですね。
日本人は昔から、死と隣り合わせであることを知りながら、フグを食べることを我慢できずに食べていました。
そこから「河豚は食いたし命は惜しし……」という言葉があるのでしょう。
そこまでしても食べたい……美味しい魚なので、日本では最高級クラスの高級魚となっています。
海外では危険な魚として避けられ、フグを食すのは日本特有の食文化になっています。
しかし、毒のある部位をきちんと取り除けば、それはそれは美味しい魚であるわけです。
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フグの種類
フグは漢字では “河豚 ” と書きます。
中国で食用のフグは、河川に生息し鳴き声がブタのようなので、この漢字が当てられたようです。
フグにもいろいろな種類があります。
- 最高級で有名なのが「とらふぐ」「ヒガンフグ」
- 手ごろなお値段の「シマフグ」「マフグ」「ショウサイフグ」
- 釣りをしていてよく引っかかってくるのが「クサフグ」
- 加工しないと美味しくない「シロサバフグ」「クロサバフグ」
- すべての部位に毒が含まれていて食べることのできない「ドクサバフグ」
……などです。
フグの毒がある部位
それらのフグの種類ごとに、毒を含んでいる部位が異なっています。
例えば、
「トラフグ」は肝臓や卵巣に毒が含まれているけど、白子や皮は最高に美味しく食べられる……
「ヒガンフグ」は肝臓・卵巣・白子・皮すべてダメで、筋肉の部分しか食べられない
……などですね。
ですから、フグは「ふぐ調理師免許」を持っている方でないと調理できません。
シロウトが生半可な知識で、適当にフグを調理して食べると死に至ることもあります。
お店やスーパーマーケットなどに並ぶ「フグ」はそういった「ふぐ調理師免許」を持っている方がいて、きちんと申請を取った店であることが絶対条件です。
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フグの天然と養殖の違い
フグにも天然と養殖があります。
フグの旬の時期は11月から2月の寒い時期が旬ですが、今は養殖がさかんなので1年中食べることができます。
味は、フグのクロウトの方に言わせると、
「やはり天然物の方が身が締まっていて格段に美味しい」
……といわれますが、シロウトの方に言わせると逆に
「それが硬すぎて、養殖のほうが程よく柔らかくて美味しい」
……という声が多いことも確かです。
また、天然のふぐは味が強いばかりに、
「フグ特有の独特の味がまずく感じる」……という声も聞かれます。
これは好みの違いによりますね!
お値段の方は、有名な「とらふぐ」を例にとると、格段に天然物の方がお高く、養殖物の何倍もの価格になるようです。
割烹・料亭では「天然物」を使っているところの方が多いようです。
フグの産地
フグで有名な地域と言えば「山口県下関市」が思い浮かぶと思いますが、実はフグの漁獲量日本一は「石川県」なんです。
山口県下関市は、明治時代「日清戦争講和会議」が山口県下関市で開かれたとき、食べることが唯一解禁になった場所であるために、フグのイメージが強いのです。
実際に、全国のフグが集まって取引される量は「山口県下関市」が日本一で、ふぐ取引の集積地になっています。
ふぐ料理
ふぐ料理と言えば、フグ刺しやフグチリが代表的なフグ料理でもあります。
「テッチリ」「テッサ」……という言葉を聞いたことがあると思います。
ふぐは当たると死ぬことから、昔の人はフグのことを「鉄砲」と呼び、
鍋物が「チリ」なので、「ふぐ鍋」のことは「鉄砲の鍋」なので「テッチリ」……。
「ふぐの刺身」を略して「テッサ」…と呼んでいたのです。
高級料理と言われる美味しい「ふぐ料理」を食べるには、ふぐの種類の中で「トラフグ」が最も美味と言われています。
しかも冷凍せず、発送日の朝生簀から取り出して活き〆をして、最良の状態で調理しそのまま自宅の玄関先まで冷蔵で直送してくれるものもあります。
冷凍しないので繊維がこわれることも、解凍に失敗することもなく、新鮮に美味しく召し上がれるのです。
しかも、お店で高いお金をはたいて「ふぐ料理」を食べるより断然お安く、美味しく味わうことができます。
一度ご自宅でリーズナブルに「活き〆とらふぐのフルコース(とらふぐの刺身・お鍋・白子・湯引き皮・ヒレ酒用)」のセット」を味わってみてはいかがでしょうか。